東京都立羽村高校の男性教諭(46)が教え子の女子生徒を抱きしめたり、
足を触ったりするなどのわいせつ行為をしていたことが分かり、都教育委員会は28日、
この男性教諭を懲戒免職処分にすることを決めた。29日に通知する。
女子生徒は当初、学校側にセクハラ被害を訴え、その後、警察に被害届を提出している。
都教委は女子生徒が受けた「心の傷」の深さを重視。セクハラより重い処分を科す、
立場を悪用したわいせつ行為と認定した。
関係者によると、教諭は同高で国語を担当。昨年10月に国語科準備室で、文化祭に
関する相談に来ていた女子生徒を背後から数秒間抱きしめた。また、別の日には、
女子生徒と2人で神奈川県の相模湖に「思い出づくり」と称してドライブに出かけ、車内で
女子生徒に覆いかぶさるようにしてキスを迫った。途中で誘い出した車外では、スカートの
上から足や腰を触った。
都教委の聴取に男性教諭は「普段から女子生徒を妹のように思っており、いとおしかった」
と話しているという。
学校関係者によると、女子生徒の教諭に対する信頼は厚かったという。このため、
女子生徒は深く悩んだといい、別の教諭に「セクハラを受けた」と相談したことから、
男性教諭の一連の行為が発覚した。
都教委は当初、セクハラ行為とみて調査を開始。しかし、調査の途中で女子生徒が
警察に被害届を出したことから、(1)教諭が裏切った生徒の信頼の重み(2)生徒が受けた
心の傷の大きさ−などを考慮、教諭が自らの地位を利用してわいせつ行為に及んだと判断した。
sankei
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080229/crm0802290142005-n1.htm