★27年前の事件が急展開、ロスでは
今回の逮捕の背景などについて、ロサンゼルスからの報告です。
すでに歴史の一部となりつつあった事件の急展開に、現地でも驚きの声があがっています。
これまでのところロサンゼルス市警は、三浦容疑者を逮捕したこと、27年前の妻殺害の
容疑などであることなどを短く発表するに留まっています。
ロス市警では日本での裁判が確定した後も、「未解決事件捜査班」と言うグループが
この事件の捜査を続け、今回、三浦容疑者がサイパン入りするとの情報に基づいて
現地の捜査当局と共同で逮捕に踏み切った模様です。
この事件では、当時、日米の捜査当局が協議の上で日本での起訴を決め、日本での公判に
ロス市警の警察官が出廷するなど、日米の捜査共助の先駆けともなった事件でした。
カリフォルニア州の法律に殺人罪での時効が無いこと、共同で捜査した経緯があったとしても
別の法体系であることから逮捕が可能と判断したと見られますが、「なぜ今なのか」については、
今後の動きを見なければ分かりません。
ロス市警は三浦容疑者の身柄を直ちにロサンゼルスに移送したい考えですが、現地サイパンで
三浦容疑者が弁護士との面会を求めていることなどから、その時期は若干、延びる可能性もあります。
移送後の手続きで起訴が決定し陪審が開かれた場合、アメリカの陪審制度が状況証拠により広く
有罪を認める傾向もあることから、日本で無罪が確定したこの事件も全く別の結果となる可能性もあります。
事件から27年。殴打事件の舞台として有名になったホテルも去年、現地資本に買収され
名前が変わるなど、時の流れを感じさせる中の事件の急展開に驚きを禁じえません。(24日01:09)
テレビユー福島
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