★「ゲーセン復活の兆し」 これは本当なのかウソなのか
・ゲームセンターの業績低迷が取り沙汰され、セガ、ナムコ、タイトー、といったゲーム大手の
大量店舗閉鎖の報道が続いている一方で、2月15、16日に開かれた業務用ゲーム(アーケード
ゲーム)の見本市の入場者数が、「前年の40%アップ」「近年にないゲームの当たり年」
などという景気のいい報道も出ている。いったいどっちが正しいのか。
2月7日付け日本経済新聞は「ゲームセンター事業に逆風が吹いている」と報じた。
「逆風」の理由は、ゲームセンター気分が味わえる任天堂「Wii」の爆発的ヒットや、ネットや
携帯電話など若者の娯楽が多様化。原油高の影響で車の利用者が多い郊外店が不振、
というものだ。そのため、運営大手のセガが110店舗の閉鎖・売却を発表。ナムコは全体の
2割にあたる50〜60店を閉鎖。カプコンは08年度の出店を07年度の半分(9店)程度に
抑える、などと書いている。
J-CASTニュースがゲームセンター運営者による中央団体「AOU」に取材すると、確かに
景気がいいとは言えないが、報じられているような「危機的」なものではない、というのだ。
その理由として、2月15日、16日に開催された新作ゲームの見本市「AOU2008
アミューズメント・エキスポ」の入場者が3万8,442人にのぼり、これは前年の38%増。
新規の出展メーカーは12社も増えたのだそうだ。
事実、「AOU」も、「スクウェア・エニックスなど新規出展社への期待や、格闘ゲーム、
プライズゲームに話題性のあるものが多かった。誰でも遊べるようなマシンを志向する
傾向もあり、施設の売り上げアップにつながるのではないか」と期待している。
ITメディアは、2月18日付けで、今回の「AOU」ショーを「5年に1度の当たり年」、
という業界関係者の談話を掲載し、「ゲーセン復活の兆し」と報じた。注目のゲームは、
カプコンの格闘ゲーム「ストリートファイターIV」や、セガのメダルゲーム「ガリレオ
ファクトリー」などをあげていた。(
>>2-10につづく)
http://www.j-cast.com/2008/02/21016968.html