★日銀正副総裁候補、議運で所信表明へ−山岡氏、週内にも政府内示
2月18日(ブルームバーグ):与野党は18日、3月19日に任期満了を迎える
日本銀行の正副総裁人事をめぐり、政府からの内示後に衆参それぞれの
議院運営委員会で金融政策に関する所信を聴取することで合意した。
民主党の山岡賢次国会対策委員長は18日夕、国会内での記者会見で、
「事務的な準備が一応出来た」と述べ、政府が今週中に与野党に対して
内示する可能性があるとの認識を示した。
自民、公明の連立与党を代表する自民党の大島理森国会対策委員長が18日午後、
山岡氏との会談で候補の所信聴取を衆参の議運で実施することを柱とする
野党要求を基本的に受け入れると回答。民主、共産、社民、国民新の野党4党はその後、
国会内での国対委員長会談で与党の回答を確認した。大島、山岡氏らがそれぞれ明らかにした。
福井俊彦現総裁の後任には、武藤敏郎副総裁の昇格が有力視されている。
また副総裁候補に関して、読売新聞など複数の国内メディアは、
元日銀理事の白川方明京大教授が有力だと報じている。正副総裁の任期は5年。
次期日銀総裁人事に関する自民、民主両党による公式協議は2月7日、14日、
15日に続いて4回目。山岡氏は2月18日夕の記者会見で、政府が人事を内示する
時期について、与党側からは「具体的な話はなかった」としながらも、
今週中の内示は「一般的にはあり得るかもしれない」と語った。
また、山岡氏は会見で、議運での所信聴取を報道機関に公開するかどうかに関して、
「議事録を公表するようにと要求して、与党が飲んだ。
与野党が『さらに議運でオープンにする』というならよいが、現実にはなかなかそうはいかない」と語り、
非公開となる公算が大きいとの見方を示した。
Bloomberg
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003008&sid=aIVsNGplV1JY