米農務省は17日、歩行困難で食用が禁止されている「へたり牛」を処理していた疑
いが持たれているカリフォルニア州の食肉処理会社「ウエストランド食肉・ホールマー
ク食肉加工」が、2006年2月以降に出荷した牛肉約6500キロを回収すると発表
した。AP通信によると、米国で過去最大の牛肉回収という。
動物愛護団体が今年に入り、この処理施設で正常に歩けない牛を施設内に入れるため
に作業員が電気ショックを与えるなどの虐待を行ったりしていると告発。農務省が同施
設を営業停止とし、作業工程に問題がなかったかどうか調べていた。
農務省は昨年7月、牛海綿状脳症(BSE)感染が疑われる「へたり牛」を全面的に
食用禁止とすることを決めた。
日本は、米国でBSE感染牛が確認された03年に米国産牛の輸入を禁止。現在は、
感染の可能性が極めて低い生後20カ月以下の牛肉に限り輸入を認めているが、米側は
全面解禁を求めている。
■ソース(スポーツニッポン・共同電)
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080218002.html