またしても未成年者が
女子中学生を車で連れ回し、暴行するという米海兵隊員による許し難い事件がまた起きた。
沖縄署は在沖米海兵隊キャンプ・コートニー所属の二等軍曹を強姦容疑で逮捕したが、事件は一九九五
年に発生した少女暴行事件、二〇〇〇年七月のわいせつ事件の悪夢を県民に呼び起こしたといっていい。
警察の調べに対し二等軍曹は、車の中で体を触ったことは認めたものの暴行については否認している。
だが、被害に遭ったのは未成年者であり、まだ中学生ではないか。
屈強な兵士が、怖くなって逃げ出した少女を追いかけ再度車に乗せ、有無を言わさず体を触るというの
は暴行以外の何ものでもない。
少女は容疑者の振る舞いに異変を感じ、すきを見て持っていた携帯電話で友人に助けを求めたという。
「助けて」と叫び、「(容疑者が)来た」「車から降りられない」という少女の緊迫した様子と恐怖を
思えば、いたたまれなくなる。
このような事件を防げなかった責任は日米両政府はもちろん、私たち大人にもある。夜が更けているの
に、街角にたたずむ子どもたちに注意の目を向けきれなかったからだ。
とはいえ、本国で同じような行為で捕まれば間違いなく重罪である。イラクで地元の少女を暴行殺害し
た兵士に、米軍法会議が禁固百十年の有罪判決を下したことからも明らかだ。
子どもの人権を蹂躙する行為に対して法律はそれだけ厳しいのである。
容疑者の中に沖縄だから大丈夫という考えがあったとしたら間違いであり、警察には二等軍曹が同じよ
うな犯行を犯していないかどうか、徹底的に調べてもらいたい。(2以降に続く)
ソース
沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20080213.html#no_1