90歳夫、寝たきりの87歳妻を殺害容疑で逮捕 大阪
自宅で寝たきりの妻を殺害したとして、大阪府警平野署は13日、
大阪市平野区平野本町4丁目、無職吉崎敬逸(けいいつ)容疑者(90)を殺人容疑で緊急逮捕した。
吉崎容疑者は「妻をずっと介護していたのに、
夜中に水を持ってこいと命令口調で言われ、かっとなった」などと容疑を認めているという。
調べでは、吉崎容疑者は13日午前0時ごろ、自宅1階の寝室で妻の貞子さん(87)の首を
ガウンの帯で絞め、殺害した疑い。吉崎容疑者は貞子さんと2人暮らしで、
殺害直後、長女(63)に「妻を殺してしまった」と連絡。長女からの電話で様子を見に来た三女(56)らが、
貞子さんが介護用ベッドの上で死んでいるのを見つけ、同日午前0時40分ごろ、110番通報した。
同署によると、貞子さんは骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を患い、3年ほど前からほぼ寝たきりの状態といい、
吉崎容疑者がヘルパーの援助を受けながら介護を続けていたという。
吉崎容疑者は「一生懸命介護しているのに、なぜここまで言われるのかと思い、かっとなった」などと供述している。
近所の女性は「一日に3回ヘルパーが来るし、娘さんたちも面倒を見にたびたび来ていたようだ。
(吉崎容疑者は)最近よく『しんどい』と言っていた」と話し、また別の近所の女性(76)は
「頑張って介護しているなと思っていた。昨日も変わった様子は無かった。信じられない」と驚いた様子だった。
朝日新聞 2008年02月13日12時06分
http://www.asahi.com/national/update/0213/OSK200802130033.html