北教組 スト参加1万4473人 道教委・札幌市教委、大量処分の方針
北教組(中山和則委員長)が査定昇給制度の新年度導入に抗議し、
三十日に行った終業前一時間ストの参加教職員が、道内公立学校の教職員の32%に当たる
一万四千四百七十三人に達したことが三十一日、道教委と札幌市教委の集計で分かった。
両教委とも「スト参加時間など各人の状況を精査した上で厳正に対処する」としており、
大量処分に踏み切る見通しだ。
両教委の速報値によると、ストに参加したのは
小学校が千九十一校(全体の83%)の八千五百七十三人(同46%)。
中学校は五百八十四校(同86%)の五千五百五人(同47%)。
札幌市の教職員の参加率は小学校が22%、中学校が32%と全道平均を大きく下回った。
道高教組の影響が強い高校は二十人だけだった。
道内の教職員ストによる大量懲戒処分の例には
《1》賃上げや不当処分阻止を要求した一九七七年二月と四月の約二万三千人
《2》人事院勧告完全実施と日米安保条約破棄を求めた六九年十一月の約一万七千人−などがある。
八四年十月に人勧完全実施を求め二万二千人が参加したストの際は、
道教委は北教組の幹部三十七人(後に支部長二十五人は道人事委が処分を取り消し)の処分にとどめたが、
今回は「違法行為と知りつつ自分の意思で参加した以上、各人の責任を問う」(教職員課)。
高橋はるみ道知事は三十一日の記者会見で、
「いろんな主張はあると思うが、公務員のストは違法。処分覚悟の上でやったと思う」と述べた。
北海道新聞 (02/01 08:25)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/73589.html