鎌倉市図書館エレベーター事故 和解へ管理会社元職員に500万円支払い
鎌倉市中央図書館(同市御成町)で8年前、エレベーターの落下事故で負傷した職員
(当時)が、エレベーター管理会社と市に損害賠償を求め東京簡裁に申し立てていた
民事調停が、和解する見通しになった。会社側が元職員に500万円を支払うことなどで
関係者が合意した。市は、2月に市議会の議決を経たうえで和解する方針。
関係者によると、〈1〉会社側が3月末までに解決金として500万円を支払う〈2〉公務災害
見舞金支給要綱の規定に従って市が見舞金を支払う――などで3者が合意することに
なった。
元職員は、すでに公務災害と認定されている。
市によると、2000年6月20日、元職員が勤務中に3階から乗ったエレベーターが約1.4メートル
落下して背中を打ち、けいついヘルニアの障害を負った。
その後、休職して自宅療養し、公務災害として市から給与を得ていたが、昨春、定年退職。
調停は、元職員が、定年後に働いて得られるはずだった収入を後遺症で失ったとして、
06年11月に東京簡裁に損害賠償請求を申し立てていた。これまでに計9回の調停が行われ、
和解を模索してきた。
和解の見通しになったことについて、エレベーターの管理会社は「現段階ではコメントできない」
と話し、市は「エレベーター設置者として、調停案に基づき、きちんと対処したい」と話している。
同市によると、事故を起こしたエレベーターについては、当時、改修が行われたとしている。
読売新聞 2008年1月30日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20080130-OYT8T00059.htm