教え子わいせつの元教諭「被害者顧みず否認」
教え子の女子児童の胸を触るなどわいせつな行為をしたとして、
強制わいせつの罪に問われている桑名市桑部、
元市立小学校教諭松岡芳樹被告(44)=懲戒免職=の第二回公判が二十九日、
津地裁四日市支部(堀毅彦裁判長)で開かれ、被告人質問があった。
松岡被告は逮捕、起訴段階で否認したことについて弁護側から問われ、
「認めれば教師をやめなければいけないと思った。担任をしている子や
家族などがどうなるのか考えてしまい、被害者のことは顧みずに否認を続けた」と説明。
公判前に一転して認めた理由を「『私たちにはうそはいけないと教えているのに
先生はうそをついている』と供述した被害者の調書を見て、
被害者を苦しめ、罪を上塗りしていると思った」と述べた。
検察側は、犯行の経緯を追及。松岡被告は、昨年五月から七月まで犯行時を含め四回、
被害女児にわいせつな行為をしたことは認める一方、
犯行に及んだ水泳の補習に誘ったことに関しては「純粋に指導のためだった」
とわいせつ目的を一貫して否認。
「犯行は女児が拒否しなかったから、調子に乗ってその場でエスカレートした」と主張した。
松岡被告は約十五年前に二人の教え子にわいせつな行為をしたことや、
教室の水着を繰り返し持ち出していたことなども認めた。
検察側の「捕まらなかったら同じことを続けたか」という質問に対し「かもしれない」とうなだれた。
起訴状によると、松岡被告は平成十九年七月二十三日午前十一時四十五分ごろ、
勤務先の桑名市内の小学校で、夏休みで水泳の練習にきていた教え子の女児(11)に
「水泳訓練をデジタルカメラで撮った動画を暗いところで見よう」と誘い出し、
プールサイドの機械室に連れ込み、胸を触るなどのわいせつな行為をしたとされる。
次回は二月十二日、論告求刑公判が開かれる。
伊勢新聞
http://www.isenp.co.jp/news/20080130/news08.htm