【感染症】 ヒト・ヒト感染を警戒 「鳥インフルエンザ国際会議」が開幕 70カ国・地域から730人が参加
194 :
名無しさん@八周年:
>>144 亀レスだけど、
当時は結構有名な理系の大学に居たんだ。
北京で大流行する半年ぐらい前は「なんか香港の方がヤベーらしい。」みたいな噂程度のモノだった。
政府の大本営発表もあったから危機感は全くといって無かった。外食の手洗い場が使われる事もほとんど無い。
ところがどうも北京でも相当な数の感染者がいるんじゃないかって事がまことしやかに囁かれ始めた頃、
政府による重大な発表があるということである日みんなラジオやテレビ、PCに注意していた。
「北京での感染者は十数名ではなく、800名あまり存在していた事が判明した。」
冷静さをもって語っていただろうニュースキャスターの表情とは裏腹に北京はあっという間に様変わりしてしまった。
いつも渋滞していたはずの南北に一直線にはしる幹線道路には猫の子一匹見当たらなくなり、
スモッグで視界がぼやけたその道路はまるで永遠に続いてるように見えた。
ほどなくして大学は外界との接触を避けるため全ての校門を予告無しに封鎖、外に住んでいた学生は締め出しを食らってしまった。
日々増え続ける患者数のニュース、
次々と制限されていく活動範囲、
寮のすぐ隣に突貫で建てられた煉瓦塀とその中の仮設住宅、
以前とはうってかわって人で溢れかえる食堂の手洗い場、
救急車のサイレンで目覚める朝、
授業における学生のゾーニング処置、
ノイローゼから発熱してしまい、それをルームメイトに知られまいとひた隠す学生、
冷静さを失い、藁にもすがる想いでウィルスに効くとされる線香を灯しまくる人、
「お前が飲まなきゃこっちが迷惑するんだ!」と無理矢理怪しげな漢方薬を飲ませようとする食堂のオヤジ、
寮に帰ってその漢方薬の集団食中毒のニュースを見た時の脱力感、
「SARSに感染しても大学は責任を負わない」とする書類に署名を迫る大学関係者、
非現実的な状況に逆にカタルシスを覚えてしまい始終興奮気味のクラスメート、
脱走者(しかも後でわざわざご丁寧に大学の塀をよじのぼって帰ってくる)、
文字どおり「見えない敵」がいるわけで、冷静さを欠く人が多かったのが目に付いた。
正しい知識と前準備をしっかり整える事が何よりも重要。
195 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 22:44:08 ID:ne2hl5jU0
>>194 サンクス
凄い!凄すぎる、、だが中国が結構まとに対処していて関心した。
196 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 22:49:17 ID:5u3OnuDd0
中国は人権のない管理社会だから、感染症には強いなw
>>195 そりゃ中国人て「面子」がかかれば必死になるからねぇ。
サーズを押さえ込んで最後の患者が退院する時のセレモニーなんか
北朝鮮チックながら誇らしげだったのを覚えている。
それに独裁体制ならでは、トップダウンでどこを閉鎖とか
すぐ決められるから非常時はスピーディに動けるし。
198 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 22:53:57 ID:8ety/nhe0
>>195 マトモなもんか、超法規的措置のオンパレードだよ。
中国は救急車呼ぶのが自費なんだが、感染が疑われると乞食でも無理矢理押し込められる。
ところがその乞食は払う金が無いから走行中の救急車から飛び出して逃げるんだよ。キャリアなのに。
地方の人間は都市の方がいい治療を受けられると思ってかどんどん患者が入り込んでくる。
天津じゃ市民が自警団組んで都市間の道路を土嚢で封鎖しやがった。
大規模な患者隔離施設が無理矢理作られようもんなら近隣の住民がそれこそ一揆よろしく打ち毀しに行くんだぜ。
冷静ささえあればほとんどの二次災害は防げたはずなのに。
199 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 22:57:04 ID:7nGkq/hv0
>>198 うわー・・・・って他人ごととは思えない
程度は小さくともお客様・患者様神様思考なDQN大量発生や自分自分とわめき散らす奴ら・・・考えたくない
>>198 しかしすごい話目白おしだなw
そのネタで一冊本が書けそう。つか読みたい。
日本ってさ、非常事態宣言というか、
戒厳令・外出禁止令みたいなヒトの行動を
制限したり列車をとめたりできるような法律って
あるのかね?
鳥インフルが蔓延しても「法的根拠がない」
とかいってなにもできないんじゃ..
つか、ホームセンターで安いゴーグルかって
きたんだけどどうしても鼻の部分とメガネ
のツルの部分で隙間ができちまう。
これでも効果あるのかなぁ..
203 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:03:13 ID:ne2hl5jU0
>>198 wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwさすがw
204 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:08:32 ID:7kq40mU00
SARSの話、凄いね。
幻冬舎から本を書いて欲しいって見城さんに言われるよw
205 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:12:06 ID:QQppExjEO
中国の話を見てびっくりしたよ。
状況が手に取るようにわかったし、話だけでも緊迫感が伝わってくる。
自分なんかNHKのドラマみて、パンデミックの事を考えてたら、心労からかめまいと吐き気がとまらなくて病院に行ったら、「極度な心労」って言われた。
中国みたいな状況になったら自分みたいな奴が一番パニック起こして危ないんだろうな。冷静にならなきゃ
病院に行かずに、他人に伝染すのを恐れて自宅で寂しく。。。って人も出そうだな。
207 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:17:43 ID:EuIZvVdI0
>>205 「冷静にならなきゃ」と考えるのも一法だけど
「ここで自分はどう行動するのが最も合理的・効率的なのか?」だけを
考えると、結果的に、精神は冷静となり、行動も問題解決志向になると
思います。
>>205 感受性が繊細すぎる人っているんだな。
自分なんか、いざ感染爆発状態になれば、堂々会社にも行かず家に引きこもれる!ウッキー
なんて思ってる部分があるのにw
いや怖いけどさ、でもまだ起こってないことに怖がってもしょうがないじゃん・・・。
今のうつに乾パン沢山買おうぜ
210 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:22:40 ID:sKx0zNQR0
>>205 もう少し、楽観的になったほうがいい
ペストが流行った時も、生き残る人はいたのさ
運次第なのかもな
211 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:23:08 ID:8ety/nhe0
で、こっからが日本にも関係してくる話なんだが・・・
あまりの緊急事態にとうとう外務省が帰国勧告を出した。
外務省が勧告というのはほぼ命令に近い。
「指示に従って帰国しないと帰れなくなるかもしれません。」って事だ。
未練の無い短期留学生は早々に帰国してる人も多かったが、学部生、研究生は帰るわけにはいかなかった。
だがここまできて残り少ないほとんどの日本人が帰国せざるを得なくなった。俺もそのうちの一人だ。
全てが解決した後再度入国するためビザの申請を行うんだが、申請は学校外にある公安局でしか行えないこともあって
大学が集団申請および航空券購入の肩代わりを行う事になった。もっともこの大学側との交渉も難航を極めたんだが。
帰国の日になり、俺らはマイクロバスに揺られながら死んでしまった街を横目にガラガラの空港へと向かう。
ほっと一息つきながらもターミナルで搭乗を待つ日本人御一行様。
ところが予定の搭乗時刻を過ぎても搭乗アナウンスが行われない。15分、30分……次第に嫌な空気がたちこめてゆく。
小一時間ほどしたところでようやくアナウンスがあった。
「関空行きの便は交換不能の部品に問題が発生したため、キャンセルとなりました。
つきましては関空へご出発の皆様には成田行きの便にご搭乗頂くか、北京で一泊してもらうこととなります。」
疲れに疲れきってやっと辿りついた空港で俺らを待ち受けていたのは航空会社からの信じられない裏切りだった。
搭乗数が無いものだから成田行きと合わせてコストカットしようとする会社の思惑は誰の目にも明らかだった。
無駄だとは分かりつつもフライトアテンダントとの押し問答が始まる。
早く脱出したいのに北京に留まれとはどういう了見か、
関西の人が成田へ行った後どうやって関西へ行けというのか、
一体運賃は誰持ちになるのか、
そもそも機体の故障なんてフカしじゃないのか、
航空会社の提示した解決方法は、「成田から新幹線もしくは国内線で関西へ行って頂く。」との事。
冗談じゃない。俺らはこの時期に北京から日本に入国しようとしてるんだ、いきなりおいそれと公共の交通機関を使っていいはずが無い。
だが、超法規的な措置は相手が日本人でも通用するようだった。こんな状況で集団心理に逆らって航空会社に反目できる人などいるはずもない。
つづく
212 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:23:27 ID:/B9br/No0
213 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:25:58 ID:sKx0zNQR0
>>212 さあ、どうだろう
今まで生きているということは、運があるほうなのかもな
214 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:28:10 ID:QQppExjEO
>>207-208 そうだね。病院でもやっぱり過度に心配し過ぎないように言われた。
備えはすごく大切だけど自分みたいに半分、神経を参らすのはもっとダメだよね
215 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:34:03 ID:QQppExjEO
>>210 ありがとう。
備えをしたら、後は、本当に全ては運だよね。
自分みたいに逆に病を呼んでしまったら、めまいで備蓄の為に外出もできないからね。
216 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:35:56 ID:8ety/nhe0
俺らは結局航空会社の甘い提案を受け入れてしまった。
早くこの場から立ち去りたいという気持ちは確かにあった、そんな他のみんなに逆らって航空会社の倫理を説く場面でもなかった。
関空行きの便に乗る予定だった搭乗者は皆成田行きの便に搭乗し、
羽田で一泊した後各々のマスクをかなぐり捨て、PEKと印字されたトランクのテープを破り
さながら一仕事終えた銀行強盗犯が人目を忍んで帰路につくように国際線に乗り込んだ。
国際線は他の乗客も多く、日本語での喧騒から離れて久しい俺らはまるで自分が非難されているかのような錯覚だった。
そのざわめきから逃げるようにイヤホンをかぶり、ジャックを無理矢理座席に差し込んでも、聞こえてくるSARS関連のニュースが耳から離れなかった。
とまぁ、こんなとこだ。
もし俺らが原因で日本で感染が拡大なんかしてたらその航空会社は倒産の憂き目にあってただろうな。
どことは言わんが。
日本は人権がややこしくて帰国した際もこれといって厳密な検査を受けたわけじゃない。危機感は持っておいたほうがいい。
217 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:37:54 ID:7nGkq/hv0
>>216 水際のセキュリティ劇尼じゃねーか
ありえねー
218 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:40:46 ID:EuIZvVdI0
>>216 > 日本は人権がややこしくて帰国した際もこれといって厳密な検査を受けたわけじゃない。危機感は持っておいたほうがいい
ありがとう。私には、この部分が最高に参考になった。
ほんとに脇が甘すぎる・・・真剣に大学もバイトも捨ててひきこもるかなぁ
220 :
名無しさん@八周年:2008/01/24(木) 23:41:53 ID:5u3OnuDd0
なるほど。もし中国で流行して、帰国組がいても、帰ってきたらそのまま放置と。
サーモグラフィーで調べていても、鳥フルは罹ったら即ウイルス放出型だかんね。
赤くなくてもウイルスを放出し続ける。
かるーく日本でもパンデミックが起きるな。
そうするとインドへの渡航禁止が決まった二週間後ぐらいが危ないかんじか。
インドで新型が発生するかわからんけど。