【岩手】下帯姿の男衆が「ウオー」 西和賀で裸まつり(画像有り)

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1出世ウホφ ★
厳冬の沢に熱い魂 西和賀で裸まつり

西和賀町湯之沢地区に伝わる裸まつり「長松垢離(こり)取り」は19日夜、行われた。
男衆17人の中に記者も加わり、厳冬の沢水に3度つかって身を清め、幸多い1年となることを祈願した。
(北上支局・八重樫和孝)

裸まつりは、旧長松地区で300年以上行われていた伝統行事で町無形民俗文化財。
旧暦12月12日の山の神の年取りに、雪の積もった急斜面を転がり落ちていた。
鉱山閉鎖に伴い、1972年に湯之沢地区に集落移転し現在の形になった。

北海道や首都圏からの参加者も。もちをつき体を温めた後、氏神の山祇(やまずみ)神社に集結。
下帯にわら草履、はちまきを締めて出発した。「ワッショイ」のかけ声も高く、約500メートル離れた
「岩滑沢」まで駆け抜ける。肌を刺す寒さも気分が高揚するため苦にならない。

沢は雪がうずたかく積もり水面は氷が張っていた。別当が到着するのを待つ。
意を決して飛び込み「ウオー」と雄たけびを上げながら三度つかった。水から出た途端、
今までにないビリビリと体を刺すような痛み。一刻も早く暖を取るため全速力で神社に戻った。

地区民の高橋拓真君は最年少の16歳。「寒いというより体が痛い」と初挑戦を飾り、
五十嵐英樹さん(43)は「20年以上になるが風邪を引かなくなる」と御利益を語る。

健闘をたたえ合う中、一度入ると3年は入るしきたりと聞き、肝を冷やした。

【写真=氷を払いのけ威勢良く沢水につかる男衆。盛り上がりは最高潮に達した】
http://www.iwate-np.co.jp/kanko/f2008/f0801/kanko0801211.jpg

http://www.iwate-np.co.jp/kanko/f2008/f0801/f200801211.htm