(前レスのつづき)
5. 「少子化はこれから10年も続く云々」
→18歳人口はほぼ下げ止まりました。当然ながら18歳人口は、18年後までは既にわかっているわけですが、
今から18年間はほぼ横ばいの状態が維持されます。
既に子供が産まれていて確定している大まかな18歳人口は以下の通り。1993年 200万人、1998年 170万人、
2003年 140万人、2008年 120万人、2013年 120万人、2018年 120万人、2023年 120万人。
横ばいが維持されている間は、数字的原理の上では、既存の大学は存続しつづけることになります。
6. 「医科大学はお金持ちだから経営的に安定している云々」
→各大学は学問の種別ごとに、学生あたりの専任教職員割当数が決まっており、
医科大学は文系大学の10倍以上の雇用が必要なため、学生1人あたりの大学の利益率は最低です。
大学の財務安定度は一般に都会>>>田舎、総合=文系>理系>>医大の関係にあり、
学生が気にする入学偏差値は、財務面とはあまり関係がないのが実情です。
7. 「教職員が云々」「最高権力者である学長が云々」
→教員は半個人事業主扱いですので、統一の基準で物を動かすことが苦手です。
なお、教「授」は課長や係長と同じく単なる役職名ですので、教「員」と呼称するのが正解です。
私立大学の場合は、窓口にいる職員は嘱託やパートがほとんどで、
専任職員(正職員)は管理職や総務系がほとんどで学生から見えない場所におり、
さらに理事会優越原則から、専任職員は教育職の人間より上位職にあることが定まっています。
学長は国立大学法人の場合は最高権力者ですが、私立大学では理事長や理事が上位であり、
単に教学部門長の役割しか担っていない、一雇われ人の立場です。
8. 「就職実績云々」
→今の学生はやたらと入学前から就職を意識していますが、四年制大学の目的は、
学問追求にあると法律にも明記されており、表向きには追求してはいけないことになっています。
9. 「留学生は優遇されている云々(コピペ含む)」
→全国で一割しかいない国費留学生の待遇を、さらに捏造したコピペが流行しています。
留学生医療費補助が80%などと出回っていますが、実際はたった35%です。
ttp://www.jasso.go.jp/scholarship/documents/hojoritutuchi.pdf