【インド】世界一の雨の森 インドの渓谷に木の根で「巨大な橋」

このエントリーをはてなブックマークに追加
1(。・-・)。φ ★
 標高2000メートルにある緑の丘陵、インド北東のメガラヤ州に、1年の降水量が
2万6461ミリの世界記録を持つ町チェラプンジがある。この渓谷に、インドゴムの
木の根でできた巨大な橋が架かっていた。雨期に増水する川を安全に渡ることが
できる。森の住人たちが何百年も前から大切に使ってきた橋だった。

 渓流の岸辺にあるインドゴムの巨木から、何千本もの太い根を対岸に導くように
伸ばしていき、つり橋のようにした「生きた橋」だ。木の根の成長は早く、10〜15年で、
できあがるそうだ。メガラヤは、サンスクリット語で「雲のすみか」という意味。下流域の
ベンガル湾から湿った空気が吹き上がり、ここで大きな雲を作り、大雨を降らす。

 世界一の記録は、1860年8月〜61年7月の1年間に観測したときのもの。年間平均
降水量は約1万2000ミリで、その大半が6〜9月の雨期に集中する。ここ数十年、雨の
激しい年と少ない年の差が目立ち始めている。

http://www.asahi.com/science/update/0105/images/TKY200801050142.jpg

世界最多雨量記録をもつインド・メガラヤ州のチェラプンジの森に住むカシ族が、
インドゴムの木の根を対岸まで導いて作った「生きている橋」。雨期には増水する川を
安全に渡ることができる

ソース http://www.asahi.com/science/update/0105/TKY200801050146.html