★「地図の上は北で下は南」??あきれた教師、分限免職
・大阪市教育委員会は8日、特別支援学校の男性教諭(43)を教員として指導力不足で
適格性に問題があるとして分限免職処分とした。この男性教師は、20年の勤務実績を
持つベテランだが「三角形は一つの曲線と二つの曲線に囲まれる」「地図の上は北で
下は南」、経線を「かけせん」と読んだりと、仰天授業を展開。1年間の校外研修を行ったが、
改善が見られず、今回の処分が下った。
中学校で社会科を約6年担当し、特別支援学校で14年勤務してきたベテラン教師が、
トンデモ授業を行っていたことが、大阪市教育委員会の調査で判明した。
調査によると、43歳の男性教師は、地図の読み方を説明する際、生徒に「上は北で、
下は南」と見たままの?謎解説。山陰地方の「陰」の字も誤字で板書。指摘があって
教科書を見ても、書けず、そのまま放置して先に進んでしまった。
数学の授業では「三角形は一つの曲線と二つの曲線に囲まれる」と説明。経線を
「かけせん」と読んだり、パソコンの授業では、的確な指示ができなかったことも。
新学年になった時に、発注する教科書を前年度と全く同じものを頼んでしまう凡ミスも
あった。
特別支援学校では科目ごとの専任を置かず、幅広い分野を指導することが求められて
いるというが、かなりの問題授業が常態化していたようだ。
生徒や保護者からの訴えが続いたことで、事態を重く見た教育委員会では、昨年1月
から1年間、模擬授業を行うなどの校外研修を行った。が、ここでも、助言や指導に対し
「言い過ぎだ」「中傷だ」と声を荒らげ、逆ギレ。途中で席を立ったこともあったという。
教育評論家の尾木直樹氏は今回の処分に関し「妥当でしょう。分限免職処分は認定が
非常に難しく、裁判になることもあるが、これだけの証拠を集めたのは珍しいのでは?」
と話す。
分限免職処分は、地方公務員法第28条第1項第3号で定められており、懲戒免職とは
異なり、退職金の受け取りが可能。大阪市では04年に3人の分限免職の処分者を
出して以降、今回で4人目の処分となる。(一部略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000082-sph-soci