キスタンのペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領は6日夜放送された米CBSテレビの
インタビューで、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)
容疑者がパキスタンにいるという証拠はなく、政府として特に行方を追ってはいないと発言した。
ムシャラフ大統領は「(ビンラディン容疑者の)行方を特に追ってはいないが、対テロリストおよび
アルカイダとタリバン(Taliban)の掃討作戦は行っている。総合すれば明らかに、その過程でビンラディン
容疑者も探していると言えるかもしれない」と語った。
2001年9月11日の米同時多発テロ首謀者とされるビンラディン容疑者を探すために何をしているかとの
問いに対しては、パキスタンは過激思想およびテロリズムと戦っていると述べ、 「わが国は何よりも
アルカイダと戦っている。アルカイダについて言えば、指導者約700人を逮捕または排除した。これほどの
ことをしてきた国がほかにあるだろうか」と答えている。
これに対しCBS司会者が「ほかのどの国にビンラディンがいるというのか」と応じると、ムシャラフ大統領は
強い調子で「いや、それには異議がある。まったく受け入れがたい。彼がパキスタンにいるという証拠は
一切ない」と切り返した。
この発言について、パキスタンのマフムード・アリ・ドゥラニ(Mohammad Ali Durrani)駐米大使はCNNの
取材に対し、「大統領が言おうとしたのは、わが国も米国も、ウサマ・ビンラディンの所在に関する正確な
情報は持っていないということだと思う」と弁明した。
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2333449/2503827