◇中国からの穀物輸出ストップ? 緊急「輸出」関税
【北京=福島香織】中国財政省は30日、2008年1月1日から12月31日までの1年間、
小麦、トウモロコシ、コメ、大豆など穀物と穀物製品の8種類57品目に5〜25%の輸出関税を
課すと発表した。
中国では食品を中心とした物価上昇傾向に歯止めがかからず、庶民の生活への圧迫が懸念
されていた。
今回の緊急措置で穀物の輸出を減らし、国内消費に回すことで、食品物価の安定を目指す
ねらいがある。ただ、この措置が中国の農産品最大輸入国である日本の食品物価や国際市況に
少なからぬ影響を及ぼす可能性がありそうだ。
財政省ウェブサイトによると税率は麦類20%、麦類製粉25%、コメ、トウモロコシ、イネモミ、
大豆は5%などとなっている。
財政省は小麦やコメなどの輸出促進が目的の輸出還付税を20日から廃止したばかりだった。
中国では11月の消費者物価指数が前年同月比で6.9%上昇。食品価格は同18.2%と大幅に
上昇。食品価格の高騰は今後も続くとみられている。
庶民はすでに家計の圧迫を感じているようで、重慶市のスーパーでは安売り食用油に殺到した客が
圧死している。一部エコノミストの間ではこのままでは狂乱物価につながり、社会の安定にも影響する
との懸念が出ていた。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/071230/chn0712302343004-n1.htm ※前:
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1199045278/