【薬害肝炎】「何度も裏切られたので不安。半信半疑」…薬害肝炎訴訟原告、福田首相の「全員救済」に★3

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150名無しさん@八周年
>>98
>>105が良い事言ってる。
詳しく書くなら以下のようになる。
長文になるから、問題の詳細を知りたければ読んでくれ。


何も、救済金払うことに関してまで「気にせず切り捨てろ」と言ってるわけじゃない。
増してや被害者を悪く言うのは非人の所業。問題はそこじゃなくて、責任の有無の問題。
マスコミの偏向報道で勘違いしてる方が多いようだけど、そもそも政府の責任はかなり限定的。
1989年以前に同定方法も無かったC型肝炎ウイルスを予見しとけってのが土台無理な話。
1977年にアメリカが承認を取り消したことも、アメリカの医療制度を考えれば当然の処置で、危険性認識の契機として考えること自体が失当。
あいつ等は日本と違って基本的に自由診療の国だから、薬の許認可なんてテキトーに判断する。極端な話電話一本でやる。
以上の事から考えれば、どんなに遡って責任を認めるとしても、「製薬会社には1987年〜・国には1988年〜1990年(国としてやるべきことはやった年)」というのがギリギリのライン。

「充分な資料を集めて冷静な判断をしたらこうなる」という、各地裁の判決文が国の責任を限定していることが、正にこのことを物語ってる。
さすがに一切国の責任を認めなかった仙台地裁はやり過ぎだとしても、医療に詳しい裁判官使った地裁なら、間違いなく責任を認める期間を線引きしてる。
大阪高裁が「一律救済が望ましい」と言った趣旨も、「この人達の言ってること頭おかしいけど、ホントは政府だって可哀想だとは思ってるんでしょ?ならそっちで何とかしてよ」というくらいの意味。
もっとハッキリ言えば、「客観的に判断して線引きしたら、どうせまた『私達は司法にも切り捨てられました!』とか泣き出すだろうし、好い加減ウザイから裁判所としては離脱させて欲しい」ということ。
151名無しさん@八周年:2007/12/25(火) 09:14:30 ID:mBvDpxqA0
更に言えば、「何となく危険かもしれないけど製剤使わないとこの人達死んじゃうし仕方ないよね」というのが当時の現場医療の考え方。
色んな感染経路があるから一律には言えないんだけど、原告団の多くが女性なのは、女性に出産があるから。
そうして、その際に、血液を凝固させる因子が欠けていて血が止まらず、やむを得ずに血液製剤を使った。
そうじゃなければ血が止まらずに死んじゃうからね。ぶっちゃけ製剤であれば肝炎リスクはどうやったって存在する。
たとえ医療関係者じゃなくとも、このことを知ってる人間なら、「何?じゃあその時見殺しにしてれば良かったの?」という、暗い気持ちにはなる。
命を救った人間にツバ吐きかけられたら誰だって腹立つでしょ。

一言で纏めるなら、原告団が言う「期間を限定せずに一律に責任を認めろ」ってのは、「タイムマシンくらい開発しとけ」って言うくらい酷い理屈。

したがって、国に過失が無い範囲に関しては立法による解決しか無いし、それなら救済も容認するしかない。
投入する税金の額は巨額になるだろうけど、それが国民意思ってんなら自己責任。
もっとも、必要な情報を与えられてない状態での決定を自己責任と呼ぶことには、かなり抵抗があるけど。

金恵んでやる(責任に基づくもので無い以上賠償ではない。「あくまで善意で恵んでやる」だけ)のは仕方ないと思ってる。
金銭面に関しては、「完治した人間まで引っ張り出してマスコミのイメージ操作に成功した弁護団の完勝」と諦めるしか無い。