クリプトン・フューチャー・メディア製楽曲制作ソフト「初音ミク」で作成された楽曲の着うた配信に
絡む契約について、クリプトンとドワンゴ・ミュージックパブリッシングが12月21日、それぞれの
Webサイト上で説明した。
初音ミク楽曲を使用した作品のドワンゴからの着うた配信について、作者との契約がないまま
行われたなどという内容の「2ちゃんねる」の書き込みがネット上で話題になっており、その経緯に
ついて両社が説明している。
クリプトンの伊藤博之社長はブログで「着うた配信については、ドワンゴが作者に直接連絡を
取って許諾を得、当社に独占配信の許諾を迫ってきた。当社は独占配信は好ましくないと考えて
交渉は平行線をたどった。その後ライセンス業務で実績のある仲介業者を間に立てたが、それに
よって契約が煩雑になり、作者との契約が延び延びになった。そうしているうちにドワンゴは、口頭
ベースの許諾で配信を開始した」などと説明した。
伊藤社長は「作者のみなさまに大変な不安と混乱を与えてしまい大変申し訳ございませんで
した」と謝罪。「体勢を改め、作者に速やかに連絡を取り契約を済ませる」という。また「当社が
行う契約は着うた配信に限定したもので、JASRAC(日本音楽著作権協会)などへの登録は
しない。契約した楽曲がネットで自由に聞けなくなるなどの不都合は起らないので安心して
ほしい」としている。
一方、ドワンゴ・ミュージックは「今年9月、クリプトンの担当者に着うた配信の了解をもらったが、
その際に独占の話はしていない。権利処理については、当初はドワンゴと作者が直接行うことで
合意していたが、その後クリプトンが代行会社を通じて行うよう指定したため、ドワンゴから代行
会社に、作者の連絡先などを通知した。代行会社が作者と契約した後、ドワンゴ・ミュージックが
代行会社とライセンス契約した上で配信することで了解を得ていた」という。
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http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/21/news048.html