県内の百貨店などで歳暮商戦が本格化している。県産の水産加工品や産地限定の食品が
人気で、贈る相手のことを考えたこだわりが近年の特徴。
長崎市浜町の博多大丸長崎店では、「食育」をテーマにしたコーナーを設置。バランスの取れた
食生活のきっかけにしてもらおうと、秋田産米などの詰め合わせや熊本・有明海産のりなど産地に
こだわった食品を販売。家族で楽しく食卓を囲めるように、おでんの詰め合わせなどもある。
県産品は近年、安定した人気。長崎市浜町の浜屋百貨店では、小箱入りの水産加工品や五島
うどんなどの単品を自由に組み合わせる「長崎小箱」の売れ行きが好調。佐世保市栄町の佐世保
玉屋では、同店オリジナルの対馬産干しシイタケの詰め合わせなどが売れているという。
七日、浜屋百貨店の特設会場で買い求めていた長崎市内の主婦(73)は「家族構成や年齢から
好みを考えつつ、ハムの詰め合わせなど誰からも好まれそうな商品を選んだ」。また、四年前に
北海道から長崎市内に引っ越してきたという男性(67)は「長崎の水産品のおいしさは以前から知って
いた。贈答先にも味わってもらいたいと思い、かまぼこなどを購入した」と話した。
各店とも一人あたり四千円前後の商品を四個程度購入するケースが多いという。商戦のピークは
十五日ごろを見込んでいる。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20071208/06.shtml