【サンパウロ2日時事】ブラジル・サンパウロ市で2日夜、テレビの地上デジタル放送が
始まった。同国は昨年6月、海外では初めて日本方式を採用。今後10年かけて大都市から
順次切り替えを進め、2016年6月末にアナログ放送を廃止する計画。
ルラ大統領は同日夜、当地で開かれた記念式典で「文化の普及に加え、雇用や所得増大
など産業面でもメリットが期待できる」と、日本方式が得意とする携帯端末での受信の普及
や経済効果に期待を表明。最低賃金の3倍近い受信用チューナーの小売価格引き下げに
向け、国立銀行を通じて産業界に10億レアル(約610億円)を融資することを明らかにした。
式典にはコスタ通信相ら関係閣僚のほか、日本側から森清総務省総務審議官や島内憲駐
ブラジル大使、西林万寿夫在サンパウロ総領事らが出席した。
時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2007120300138