チャイルドシート 道内装着率わずか37% 1−10月 乳幼児124人死傷
車にチャイルドシートを装着しなかったり、正しくベルトをつけずに、
乳幼児が交通事故に遭うケースが道内で相次ぎ、一−十月の死傷者数が百二十四人に上っている。
装着の義務化から七年がたつが、道内の装着率は全国平均を大きく下回る四割足らず。
子供をひざに乗せて運転したり、後部座席で遊ばせるなど事故の危険に対する意識の低さが指摘されている。
十月に旭川市内の市道交差点で車三台が衝突した事故。
軽乗用車に乗っていた生後五カ月の乳児が死亡、運転していた母親も重傷を負った。
軽乗用車の助手席にはチャイルドシートが装着してあったが、
母親はシートベルトをせずに乳児をひざに抱っこして運転、二人とも車外に放り出されたとみられる。
一方で、事故に遭った別の車にも幼児が乗っていたが、チャイルドシートにきちんと座っていたため、けがはなかった。
道警によると、今年一−十月末に交通事故で死傷した六歳未満の乳幼児は二百二十三人(死者一人)。
このうち、チャイルドシート非着用が百二人、シートを装着していてもベルトをつけていなかった
乳幼児も二十二人おり、合わせると百二十四人。既に昨年一年間の百二十五人とほぼ同数に達している。
チャイルドシートは六歳未満の乳幼児の頭部などを事故の衝撃から守り、車外放出を防ぐ。
二○○○年四月に義務化され、病気などの場合を除き、違反すると反則点数一点が科せられる。
しかし、道内の装着率は低く、今年五−六月の日本自動車連盟などの調査では37・3%と、
全国平均よりも9・6ポイントも下回っている。
〜長文につき、つづく〜
北海道新聞 (11/27 23:17)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/62855.html