【ミシュラン】「常連には優しく、一見客には冷たい」 3つ星の寿司屋「すきや橋 次郎」、「最悪」から「絶賛」までの評判★7

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348名無しさん@八周年
前の役職にいた3年間は、最低でも二ヶ月に一回は、東京に一泊二日の日程で出張していました。
「すきやばし次郎」に行きたいけど、敷居が高いだろう。店に入れてもらえるだろうかと思いながらも、場所探しはしていたのですが、なかなか見つからない。
東京出張の折には、銀座界隈を徘徊し、「空也」で最中を買い、「相田みつを美術館」で疲れを癒すことが、ルーチンになっていました。
分かってみれば、旧「相田みつを美術館」の斜め前、いつも通っていたスクランブル交差点の向こう側のビルの地下1階。
東京都中央区銀座4−2−15 塚本素山ビルB1
場所を確認後の、多分、最低2回の出張では、ビルの地階に降りて、店の様子をうかがい、お店の外にある共用トイレを拝借して帰るパターンを繰り返しました。
いきなりカウンターは無理だとは思っていたので、お昼のお任せが4,500円(だったと思います。)で食べられることを知り、まずはこれだと乗り込みました。
引き戸を引くと、いきなり次男さん(今、アークヒルズのお店を任されている方だと思います。)と目が合う。
お昼のお任せをというと、斜め右後ろのカウンターの次郎さんの方を振り向きながら、良いでしょうかといった雰囲気の目線。
次郎さんの首を縦に振る仕草に、「どうぞ。」と席を勧められる。当然、テーブル席。
お客さんは、歌舞伎座帰りと思しき、上品な女性の三人連れの方が、テーブル席に。カウンターには、恰幅の良い中企業の経営者っぽい中年男性の一人客と自営業っぽい二人連れ。
出てきたお寿司は、「海老」(とにかくでかい!)、「アナゴ」(とろける)、「たまご」(これが、すきやばし次郎のたまごか!)、「鉄火巻き」(本マグロの赤身か!)・・・・・
ドラマは、カウンター席で起きました。
中企業の経営者っぽい中年男性が、食事を終えて帰り間際、お絞りで鼻をかみました。
カウンターで次郎さんと並んで寿司を握っていた長男さんが、ムッとした表情で、「うちのお絞りは自前のお絞りです。自分達で、洗ってお出ししています。そうしたことをされては困ります。」
といったことを言われました。
件のお客は、(何がいけないんだ!といった雰囲気で、)「じゃー、次から気をつけるわ!」といって席を立ち、勘定を済ませて帰りました。
「塩を撒け!」


349名無しさん@八周年:2007/11/22(木) 03:29:40 ID:CoQmvs9M0
前回同様、入って直ぐのレジに座った次男さんと目が合いました。
「カウンターよろしいでしょうか。」と思い切って言うと、前回同様、カウンターの方に目線を走らされます。
「どうぞ。」の一言に、内心、やったーと大喜び。
二ヶ月近く間が空いていましたが、大男が大きなかばんを持ったいでたちは一緒であり、記憶しておいていただけたのかもしれません。
カウンターに座り、件のお絞りで汗を拭い、まずはビールを注文しました。
一息ついた間を見計らわれ、「何をお握りしましょうか。」と長男さんのお言葉。
残念ながら、二郎さんは左端の三人連れのお相手をされており、自分と、先客の割と若そうな二人連れは長男さんの担当でした。
まずは、「こはだ」をお願いすると、二貫出てくる。
まずい!二貫ずつでは、種類が食べられないし、高くついてしまいそうだ。
思い切って、「次から、一貫ずつでもよろしいでしょうか。」とお聞きすると。
あっさりと、「はい、いいですよ。」とのご返事。
安心して、次に「いわし」を頼む。
とにかくでかくて、脂がのっていて旨い。瀬戸内の海の幸に恵まれた場所で育ってきましたが、こんな「いわし」は食べたことがありません。
噂通りの大羽いわしでした。
海老、あなご、あじ、鉄火巻き、いわし、あなごの順だったと思います。
これに、日本酒(賀茂鶴のはずです。)を1本で、12,700円だったと思います。
事件は、「あじ」のときに起きました。
「あじ」や「いわし」は、注文すると、奥の調理場から若い職人さんがそのつど半身に処理されたものをカウンターに届けられます。
長男さんが握ったあじを頬張って飲み込もうとしたとき、「え!!かなり大き目の小骨がある!!」
一瞬、骨を出そうと思いましたが、出したらどうなるか、さっきの若い職人さんがこっぴどく叱られるのは見えています。
長男さんに気づかれないように、飲み込みました。
「すきやばし次郎」でもこんなことがあるのだと、貴重な体験をしたように思います。
最後になりますが、二郎さんがお相手をされていたのは、麻生外務大臣ご夫妻と奥様のお母様の三人連れでした。
これまた良い経験でしたが、やはり、とんでもないお店です。