【滋賀】甲賀・紫香楽宮跡で回廊遺構 

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滋賀県甲賀市信楽町黄瀬の史跡紫香楽宮跡で、聖武天皇の大仏造立に関連がある「甲賀寺」金堂から
東西に延びる回廊の遺構(奈良時代後半)が見つかったと、滋賀県教委が20日発表した。

回廊の柱列は外側が礎石、内側は掘っ立て柱で建てられた特異な構造で、古代の寺では類例がなく、
「甲賀寺や甲賀宮国分寺の性格、変遷を考える上で重要な発見」としている。

回廊は金堂西側から東へ約15メートル延び、南北の回廊とつながるとみられ、3メートル間隔で2列の柱跡が見つかった。

2列の柱跡のうち、北側(外側)は石の上に柱を置く礎石列が出土。石の大きさから直径20−25センチの柱とみられる。
一方、南側(内側)は穴を掘って柱を立てる掘っ立て柱列で、柱が抜き取られた跡があり、柱の直径はひと回り大きい約30センチと推定される。

掘っ立て柱列に、いったん礎石のための穴を掘って埋め戻し、新たに柱用の穴を掘った形跡を確認でき、
県教委は「礎石を設置する直前に、何らかの理由で掘っ立て柱への計画変更があった」とみているが、理由は分からないという。

同史跡は甲賀寺跡か、大仏造立の拠点が東大寺(奈良市)に移ったあと近江国分寺として再整備された遺構とみられ、
04年度から県教委が寺域の確定などを目的に調査を進めている。23日午前11時半からと午後2時半からの2回、現地説明会を開く。


京都新聞 11/20
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007112000177&genre=M2&area=S00