釧高専情報1万件流出 92−04年度 准教授「ウィニー使った」
【釧路】釧路高専(岸浪建史校長、千三十九人)で、一九九二年度から二○○四年度に
情報工学科に在籍していた学生の成績や教職員の住所録など一万件以上の個人情報が、
インターネット上に流出していたことが十二日、分かった。
同学科でコンピューターを使用した科目を教えている本間宏利准教授(40)が
自宅で使用したファイル交換ソフト「ウィニー」が原因とみられている。
流出が確認されたデータは、学生や保護者の氏名、成績、住所、電話番号、
教職員の住所録など延べ一万一千八百八十一件。同校によると、十一日に在校生から
「インターネットの掲示板上に学生の成績が流出している」とメールが寄せられ、情報の流出を確認した。
本間准教授は「三年ほど前に二、三回使った」とウィニーの使用を認めているほか、
成績をつける際に、自宅に学生の個人情報などを持ち帰り、作業をしていたという。
同校では現在、コンピューター上の個人情報の自宅への持ち帰りは事前の申請を条件としているが、
当時はこうした決まりはなかった。
記者会見した岸浪校長は「本間准教授からは『情報の専門家としてこうした事態を招き申し訳ない』
との謝罪を受けた。今後、在校生、保護者など情報流出の該当者におわびの手紙を出し、
事実経過と管理上のミスについて説明したい」と話した。
同校によると、現在のところ、流出した個人情報が原因とみられる被害報告はないという。
北海道新聞 (11/12 14:10)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/60089.html