ミートホープ、DNA鑑定でウサギ肉混入発覚
北海道苫小牧市の食肉加工会社「ミートホープ」(破産)の食肉偽装事件で、
不正競争防止法違反容疑で逮捕された同社社長田中稔容疑者(69)らが偽装ミンチを作る際、
豚肉や鶏肉のほか、ウサギ肉も混ぜていたことが、道警によるDNA鑑定の結果で分かった。
道警は、田中容疑者らが利益を少しでも増やすため、安価な肉を混ぜたとみて調べている。
農林水産省の調査や元従業員の証言から、偽装ミンチにはこれまで、
豚のほか、羊や鶏、カモの肉が混入されていたことが分かっている。
田中容疑者は今年6月下旬までの約1年間で、
約138トンの偽装ミンチを327回に分けて販売した疑いが持たれている。
道警は取引先の食品会社から327回分すべてのミンチの提供を受け、
DNA鑑定をしたところ、うち1回分でウサギ肉が混入していることが分かった。
田中容疑者らはこれまでの道警の調べに対し、
「以前、海外から食用のウサギを輸入したことがある」などと話しており、
道警はウサギ肉を混入させた詳しい経緯を調べている。
(2007年10月25日14時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071025i107.htm