【マスコミ】 朝日新聞社長 「新聞社の影響力、認識してもらう」…新聞“ネット戦争”本番、模索する各社

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1☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★
・日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞という報道で激しい競合関係にある全国紙3紙が
 ネット事業と販売分野で提携した背景には、新興ネットメディアへの不満とネット時代に
 対応しきれていない焦りがかいま見える。

 会見で朝日の秋山耿太郎社長は、「ヤフーやグーグルなどが流しているニュースの多くは
 新聞社の取材によるもの」と述べ、「新聞社の役割、影響力をもう一度多くの方に認識して
 もらう」などと提携の理由を語った。

 ポータルサイトは複数メディアのニュースを集めて掲載するが、自前で取材して1次情報を
 流すところは皆無だ。それなのに、多くの広告を集めて大きな利益を得るのはポータル側だ。
 一方で、多数の記者を抱え、宅配制度を維持するには相応の費用が必要だ。「すべてを
 ネット配信すればいいのでは」という記者の質問に、日経の杉田亮毅社長は「そうできない
 ところで苦しんでいる」と率直に答えた。
 無料ですべての記事をネットに流しても割りに合う事業モデルは、ネット先進国の米国でも
 確立してない。事情は日本でも同じで、3社の軸足はネットより紙媒体にある。販売事業
 分野の提携がそれを証明している。

 会見ではサイトの詳細は明らかにされなかったが、創設する共通サイトには情報量を限定
 した記事を載せ、記事全文を掲載した紙媒体に誘導する手法を取るとみられる。

 こうした考えと一線を画し、ネット事業に臨んでいるのが産経新聞だ。1日から始まった
 MSN産経ニュースは紙媒体の締め切り時間にとらわれず、紙媒体以上の内容をネットに
 盛り込む。
 例えば、1日に速報した秋田の連続児童殺害事件の公判の模様「秋田法廷ライブ」は、
 新聞紙上では掲載されない法廷でのナマのやりとりを速報。視聴者の多いヤフーに
 掲載されたため、MSN産経ニュースを含むグループサイトへの閲覧者数は許容量を
 超え、システム障害の一因となるほど加速度的に増加した。

 「詳細は紙面で」という紙媒体優先の姿勢と、「スクープもネットに流すウエブ・ファーストに
 紙面では情報を効率よく」という設計思想の違いは歴然だ。(一部略)
 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/87776/