★米大統領:米産牛肉輸入の月齢制限撤廃を安倍首相に要求-首脳会談
9月8日(ブルームバーグ):ブッシュ米大統領は8日午前(日本時間同)、
シドニー市内のホテルで行った安倍晋三首相との日米首脳会談で、日本政府による
米国産牛肉の輸入制限措置のうち、生後20カ月以下に限るとしている
「月齢制限」を撤廃するよう求めた。日本政府高官が会談後、明らかにした。
これに対し、安倍首相は日本国民の食の安全を大前提に、科学的知見に基づいて
対応していくとの従来の方針を強調。担当閣僚間の協議を引き続き行わせる考えも示した。
日本政府は、2003年12月に米ワシントン州の牛海綿状脳症(BSE)検査で陽性の牛が
見つかったことを理由に米国産牛肉の輸入を停止。05年12月になって脳や脊髄など
特定危険部位を除いた生後20カ月以下の牛肉に限ることなどを条件に、約2年ぶりに輸入を再開した。
その後、06年1月に輸入された牛肉にBSEの病原体がたまりやすい脊柱が混入していたことが
判明して再び禁輸措置を取ったが、同年7月、輸入時には特定危険部位が含まれてないことを
確認するため全箱を開梱することを条件に輸入再開をあらためて決めた。
Bloomberg
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003008&sid=aRFcJGdqu3K8