ベランダにママ2時間半 1歳長男、内から鍵/鹿児島市 「すぐに通報を」/市消防局
2日午前10時半ごろ、鹿児島市下荒田4丁目の5階建てマンション2階に住む主婦(27)が
布団を干そうとベランダに出たところ、長男(1つ)が中から鍵を掛け、部屋に戻れなくなった。
約2時間半後、事態に気づいた近くの住民が119番通報、駆けつけた消防隊員にはしごで救出された。
主婦によると、当時室内にいたのは長男1人だけ。主婦は、ガラス越しに鍵をあけるよう
身ぶり手ぶりで懸命に訴えたが、頼りの長男はしばらくするとすやすや眠り始めた。
万策尽きたと思われた2時間後、マンションの前を向かいに住む女性が通り過ぎた。
顔を知っている程度の付き合いだったが、主婦は洗濯物のタオルを振りながら女性に
「電話を貸してもらえませんか」と大声で呼びかけた。
最初はぽかんと口を開けていた女性も主婦の話を聞き、状況を理解。まずは、主婦の夫の携帯電話に
掛けたがつながらなかった。結局女性が「はしごもあるから消防を呼ぶから」と通報した。
「途中で気分が悪くなったが、何よりも息子のことが心配だった」と主婦。
鹿児島市消防局によると、同様のケースは、鹿児島市で年に1、2件発生するという。
主婦が救助されたときの鹿児島市の気温は約33度。同消防局は「熱中症にかかる恐れもあった。
このような時は遠慮せずにすぐに119番してください」と話した。
南日本新聞 373news.com (09/03 14:30) (ソース元は変わる可能性があります)
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