民主党の新体制が決まった。小沢一郎代表は今回の人事で挙党一致をアピールし、安倍晋三首相の
早期退陣を求め、衆院解散に追い込む構えを見せている。
菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長を留任させて「トロイカ体制」を維持し、前原誠司前代表、岡田
克也元代表を副代表に据えた。輿石東参院議員会長を代表代行兼任とし、政調会長に参院の直嶋
正行元参院幹事長、国対委員長には側近の山岡賢次前財務委員長を起用。衆参の連携を重視する
姿勢を強調している。
参院選での与野党逆転により、衆参両院でそれぞれが過半数を確保し合う「ねじれ国会」となった。今後
の政局は衆院解散・総選挙をにらんだ波乱含みの展開になるのは必至である。
共同通信社の世論調査では、改造後の内閣支持率は40・5%と11・5ポイント上昇した一方、首相は辞
めるべきだという声が過半数を占めている。安倍改造内閣に対する視線はなお厳しい。
政権交代を訴えてきた民主党は参院第一党に躍進したが、与野党逆転は年金、「政治とカネ」、地方間
格差の問題など自民党の敵失による面が強い。
政権担当・政策立案能力があるのかどうか、国民は一挙一動を見守っている。重要法案への対応を誤れ
ば支持を失うことを銘記すべきだろう。
2以降に続く
ソース
沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070902.html#no_1