J2札幌“石屋製菓問題”で大揺れ
石屋製菓(本社・札幌市)が主力商品の菓子「白い恋人」の賞味期限を改ざんしていた問題で15日、
同社がユニホームスポンサーのサッカーJ2札幌が混乱した。
ユニホーム姿の選手のポスターをめぐり、掲示の自粛や回収を検討。
石屋製菓の石水勲社長(61)は同クラブの取締役でもあり、16日にも進退伺を提出する事態に発展。
クラブも、16日の京都戦(西京極)を控え、動揺を隠せない様子だ。
J2で首位を独走する札幌が、ピッチ外での問題に悩まされた。
ユニホームには、問題の商品「白い恋人」のロゴが胸に大きくついており、イメージダウンは必至。
チーム創設時(96年)からの大スポンサーの不祥事だけに衝撃は大きい。
この日は、クラブの児玉芳明社長(70)と石水社長がトップ会談。
今季はユニホームスポンサーとして継続する方向で一致したものの、児玉社長は
「雪印や不二家のように(問題が)大きくなれば、対処の仕方を考えなければいけない」と話した。
石屋製菓では、ユニホーム姿の選手が出演するテレビCMの自粛も検討。
クラブではJR北海道の各路線に掲示している選手のポスター回収なども視野に入れた。
札幌厚別、室蘭、函館で行われる今季ホームゲームでは、石屋製菓の売店の撤退を決めた。
石屋製菓のスポンサー料は推定1億円1000万円。札幌市西区にある「宮の沢白い恋人サッカー場」を運営し、
ここでチームが練習している。同社の経営が悪化したらチームの存続は難しくなる。
児玉社長は「(スポンサーの撤退は)そうならないように祈る」と険しい表情を浮かべた。
〜長文につき、つづく〜
スポニチ [ 2007年08月16日付 紙面記事 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/08/16/01.html