男女共同参画:女性の7割超が「社会は男性優遇」 宇都宮市が報告書 /栃木
宇都宮市は、女性の社会進出や男女差別の意識などを調査した06年度の「男女共同参画の
推進に関する年次報告書」をまとめた。保育所の待機児童数の増加や社会が「男性優遇」と
感じる成人女性の割合が7割を超えるなど、改善すべき問題点が浮き彫りになった。
報告書によると、07年度までに保育所の待機児童数0人を目標に設定していたが、
04年度の23人から06年度は47人にほぼ倍増した。同市男女共同参画課によると、
市は保育所の新設などで受け入れ可能児童数を160人増やしたものの、
共働き家庭の増加や保育所の整備が不十分な地区が残っているため、
待機児童数を押し上げているという。
また、市内の成人女性約1400人を対象にした意識調査で、「社会全体において
男性優遇と感じる」女性の割合は約72%に上り、01年度調査の約71%に比べて微増した。
特に、「政治の場」や「社会通念」「しきたり」などの分野で男性優位と答える女性が増えており、
同課は「男性優位という意識の改善には、就業を希望する女性に仕事を見つけやすい、
働きやすい環境を作るなど、女性の社会進出を実際に高めることが必要」と話している。
【塙和也】
毎日新聞 2007年8月15日
栃木:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tochigi/news/20070815ddlk09040136000c.html