ワンクリ詐欺広がるワナ 「エキスポの事故映像」と誘導
大阪府吹田市のエキスポランドで乗客20人が死傷したジェットコースター脱線事故に絡み、
インターネット上で事故を撮影した「現場映像」をかたって、クリックしただけで不当な料金を
請求する「ワンクリック詐欺」に誘導するサイトが横行していることが11日、わかった。
従来はアダルトサイトからの誘導が中心だったが、一般ニュースを利用する手口は珍しい。
だます対象を女性や子供にも広げる狙いがあるとみられ、ネット詐欺の「脱アダルト傾向」が
強まりそうだ。
コースター事故の映像をかたったワンクリック詐欺は今年5月、コンピューターウイルス
対策を推進する独立行政法人「情報処理推進機構」(東京)が、被害にあった男性から相談を
受けて発覚した。
同機構によると、男性はコースター事故のニュースについて書かれた個人ブログを閲覧中、
「衝撃映像はこちら!」と題した画面上のリンク先をクリックしたところ、大手動画投稿サイトを
まねたサイトに誘導された。
男性がサイトで事故の映像を再生しようとしたところ、「個人情報取得中…」「登録が
完了しました」などのメッセージが現れ、「入会金」として5万円を請求された。映像が
流れなかったため不安に思い、同機構に相談したという。このサイトはすでに削除されている。
ワンクリック詐欺は平成16年ごろから問題化。警察庁のまとめでは、ワンクリック詐欺など
有料サイトの利用料を名目とした架空請求の認知件数は同年の2646件から翌17年には
2908件に増加。摘発や啓発が進み、18年以降は減少傾向にあるが、同機構が受けた
今年7月の相談件数は過去最多を記録している。
(
>>2以降に続く)
産経関西(2007/08/12 11:30)
http://www.sankei-kansai.com/01_syakai/sya081204.htm