★米国産牛肉、日本「30か月未満」提案へ…輸入条件を緩和
政府が、米国産牛肉の輸入条件について、現在の「月齢20か月以下かつ、危険部位の除去」を
「月齢30か月未満かつ、危険部位の除去」に緩和することを米国側に今月中にも提案することが3日、
分かった。
米国側は「危険部位除去」について難色を示す可能性があるが、日本の譲歩を受け、
提案を受け入れる公算が大きい。
h 米国は今年5月、家畜の安全基準を定める国際獣疫事務局(OIE)から、
BSE(牛海綿状脳症)の発生を防ぐ一定の措置がとられている「準安全国」に認定された。
これにより、月齢30か月未満の牛肉は危険部位を除去しなくても輸出できるようになり、
日本にも、輸入条件の緩和を求めている。
日本側はこれまでに米国内でBSEの発生防止につながる飼料の管理態勢が取られているか
などについて詳細なデータの提出を米国側に要求した。米国側は2〜3日に東京で開かれた
日米の検疫官らによる協議などを通じて、数百ページにのぼる資料を提出し、補足説明を行ってきた。
農林水産省と厚生労働省は今後、米国側と詰めの作業に入り、月内に米国側のBSE管理態勢に
関する評価をまとめて公表する。問題がなければ、米国に緩和を提案する。米国が同意すれば、
独立機関である内閣府の食品安全委員会に諮問し、最終的な判断を仰ぐことになる。
日経新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070804it01.htm