フィリピン人が在留資格を得るため偽装結婚したとして、県警外事課と
伊勢崎署は十二日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、
伊勢崎市柳原町、情報誌出版社社長、五十嵐宏孝容疑者(41)ら男女
四人を逮捕した。フィリピン人に対する興行ビザの発給は厳しく規制され
ており、県警は複数の日本人男性との偽装結婚をあっせんしたとみて
余罪を追及している。
ほかに逮捕されたのは同市韮塚町、飲食店経営、籾井茂裕(44)、
同市上諏訪町、同店従業員、小口広高(34)、フィリピン国籍女で
同市安堀町、同店手伝い、オグチ・チャリナ・ダヴィリオ(27)の三容疑者。
調べによると、四人は共謀して昨年二月二十日、チャリナ容疑者が日本人
配偶者の在留資格を得る目的で、小口容疑者とのうその婚姻届を伊勢崎
市役所に提出し受理させた疑い。籾井容疑者は「外国人との結婚の手続き
について小口(容疑者)にアドバイスしたが、依頼はしていない」と容疑を否認、
ほかの三人は大筋で認めているという。
これまでの調べで、五十嵐容疑者が籾井容疑者に偽装結婚の相手を探させ、
小口容疑者は毎月五万円の報酬をもらう約束で引き受けたという。発覚を
防ぐため、二〇〇五年十二月にフィリピンで挙式したように見せかけ、婚姻
証明書を添えて市役所に提出していた。
チャリナ容疑者は数年前から興行ビザで来日と帰国を繰り返し、犯行後の
昨年六月、日本人配偶者ビザで再来日した。小口容疑者とは同じ店で働い
ていたが、結婚の実態はなかった。
県警は同日、五十嵐容疑者の経営する会社や四人の自宅など七カ所を家宅
捜索した。
ソース:
http://www.jomo-news.co.jp/news/a/13/news02.htm