★農水相疑惑*後任者の説明も足りぬ(7月8日)
この説明で納得できるわけがない。国民の政治不信は募るばかりだ。
赤城徳彦農水相の政治団体が活動実体のない事務所を登録し、多額の経常経費を計上していた疑いが浮上した。
政治団体とは地元茨城県にある後援会だ。初当選した1990年以降16年間にかかった経常経費は
約1億2300万円。内訳は人件費約7160万円、家賃に当たる事務所費約2280万円などと報告していた。
事務所は書類上、農水相の両親が住む住宅にある。
ところが父親はこの事実を知らないと否定し、「事務所として使ったことはない」と話した。
農水相は記者会見で「後援活動の中核の場所だ」と主張したが、後援会の代表は「実体はない」という。
これでは虚偽を疑われても仕方がない。
父親は家賃をもらったことはないとも話している。では高額な事務所費は何に使ったのか。
農水相は会見で、他に一つ事務所があり電話代や事務機器リース料などをまとめて報告したと説明した。
だが二つの事務所で経費がいくらずつかかったのか詳細は答えなかった。
架空の経費を計上したのではないか。他の政治団体の経費を付け替えたのではないか。
こういった疑惑を晴らすためには会計帳簿を公開し、すべての支出について語る必要がある。
でなければ農水相が「きちんと報告している」と言っても説得力があるとは思えない。
経常経費をめぐる疑惑があまりに頻発し、政治への信頼が大きく揺らいでいるからだ。 (続く)
北海道新聞
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