【世界日報】安倍内閣、「士(さむらい)の気風」で重要法案を軒並み強行採決で中央突破しながらも成立させた意義は大きい

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1出世ウホφ ★
通常国会閉幕/強行策の連発で重要法成立
 
安倍晋三首相は通常国会冒頭の施政方針演説で、「出来(いでき)難き事を好んで
之を勤(つとむ)るの心」(福沢諭吉)という「士(さむらい)の気風」をもって難題に
挑戦する決意を表明をしたが、野党との対立の激しかった重要法案の成立に向けて、
まさに、この言葉を実践し抜いた国会だったといえる。

解明すべき問題忘れるな
政府の新規提出法案の成立率が、小泉内閣時代の六回の通常国会の
平均90・7%を上回ったということだけでなく、国家の根幹にかかわる重要法案を、
軒並み強行採決で中央突破しながらも、成立させたことの意義は大きい。
最終盤国会で、社会保険庁改革、年金記載漏れ、国家公務員法改正などの問題が噴出し、
印象が薄くなったきらいはあるが、評価できる第一は、安倍首相が最重要法案に
位置付けた教育改革関連三法を成立させたことである。
昨年末の改正教育基本法成立の勢いに乗って成立した同三法によって、
学校現場を混乱させてきた左翼的教職員組合から校長へと学校運営の
主導権を移すことができるようになった。教育委員会に対する文部科学省の権限も
復活することで、国旗・国歌の指導がきちんとなされているかなどについて
是正要求ができるようになったことは、教育再生を図る上で大きな前進だ。

国民投票法も、投票年齢などの問題点を残しながらの成立だったが、
憲法改正に不可欠であるにもかかわらず歴代政権が手を付けてこなかった
課題に取り組んだ点は評価したい。日米関係を重視する立場から、
在日米軍再編特措法や改正イラク復興支援特措法を成立させ、また、
海洋政策強化のための海洋基本法や改正少年法を成立させた意義も大きい。

ソース:世界日報
http://www.worldtimes.co.jp/syasetu/sh070706.htm
>>2に続く
2出世ウホφ ★:2007/07/06(金) 13:56:12 ID:???0
一方、「政治とカネ」の問題に絡んだ民主党の角田義一参院議員の
外国関連団体からの資金疑惑や、わが国の安全保障にかかわる
自衛隊情報保全隊の日本共産党への内部文書流出ルート問題など、
解明すべき問題が残ったことを忘れてはならない。

安倍首相が強行策を連発した背景には、それが政権の評価につながるか否かでなく、
「国民のためにやるべきことを愚直にやっていく」という信念が勝っていたことがあろう。
そのことが結果的に支持率アップにつながると期待してもいたろう。

国会の会期を十二日間延長し、社会保険庁改革関連法、年金時効撤廃特例法、
改正国家公務員法の成立のため、内閣不信任案をはじめ、閣僚の問責決議案をことごとく否決し、
委員会採決を省いて本会議採決を断行するなどの荒業まで用いた。

ところが、首相の期待に反して政権は今、逆風にさらされている。
松岡利勝農水相の自殺によるダメージや社会保険庁の年金記載漏れ事件などへの
対応に不手際が目立つ。女性を「産む機械」に例えた柳沢伯夫厚生労働相による問題発言や
原爆投下は「しょうがない」とした久間章生防衛相の引責辞任など、
首相を支える閣僚たちの脇の甘さも内閣支持率にマイナスに作用している。

民主は責任政党訴えよ
それだけに民主党にとっては、攻勢のチャンスの真っただ中にいるといえる。
二十九日投票の参院選投票日に向けて“敵失”を攻めるだけでなく、
政権交代可能な責任政党であることをアピールするためにも、
安倍政権の目指す「美しい国」に対する国家像と理念を提示することが求められる。
選挙戦での政策論争を期待したい。
(終)