官民一体でI、Uターン受け入れなどに取り組む「雲仙市定住推進協議会」の初会合が
二十五日、同市吾妻町のふるさと会館であり、活発に意見交換した。
同協議会は、Iターンの市民三人、自治会長、農協、漁協、商工会関係者、学識経験者、
市職員ら十八人で構成。奥村市長が委員に委嘱状を手渡した。
同市は県の「ながさき田舎暮らし総合プロモーション事業」に提携する県内十八の
「協働市町」の一つ。二〇一一年度までに延べ二十人のIUターン受け入れを目標とし、
取り組みを強化するため同協議会を設置した。今後、定住者座談会なども開く予定。
初会合では、三年前に宮城県仙台市から同市千々石町に移り住んだ服飾デザイナー、
松本由利さん(50)を会長に選出。松本会長は「十年後の地域がどうなっているか考える
ことが重要」と問題提起した。
Iターンした委員は「住んでみて気に入らないと別の所に移り住むケースも多い」「職が
ないと暮らせない。どんな人に来てほしいのかビジョンがほしい」。地元委員は「地元住民
が安心、安全に暮らせることが前提」「県外にPRできるイベント、自治会の手腕も必要」と
意見を述べた。
県田舎暮らしアドバイザーの古賀直樹委員=福岡県久留米市在住=は宮崎県綾町の
成功例や北海道などの活発な誘致活動を紹介し、「本気で取り組まないと成果は上がら
ない。住民が生き生き暮らしている姿を見せること、IUターンの成功パターンをつくることが
重要」と力を込めた。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070627/06.shtml