・自分の車を当て逃げされた被害者がその場面をユーチューブに公開し、それがきっかけで
起きた「当て逃げ動画騒動」はさらに波紋が広がっている。
いずれの報道も、「当て逃げ」車の所有者が懲戒解雇の処分を受けるまでの騒動の顛末を
紹介した上で、「捜査が難航しており、人員を増やして早期解決を目指したい」という趣旨の、
捜査を担当する警視庁竹の塚署のコメントを紹介しているという点では一致している。
ところが、肝心な「誰が運転していたのか=誰が加害者なのか」については、各メディアが車の
所有者の言い分を報じているが、報道ごとに内容が食い違っているのだ。「所有者が警察に
話した内容」として報じられている内容を見ただけでも、ばらつきが生じているのだ。
朝日、日テレ、フジは「当時車を貸していて、使っていた人は分からない」という内容だが、読売は
「客(編注: 車を運転した人)の名前は『迷惑がかかる』と明かしていないという」
所有者の男性は、日本テレビのインタビューに応じており、そこではこう語っている。
「車をお預かりして、アシがないと困るだろうと言うことで代車として車をお貸ししたんです。
その日初めて会って仲良くなって、電話番号の交換しかしていなかったので…」
インタビューでの「肉声」はここまでだが、この所有者の言い分として「携帯電話が故障し、
相手の連絡先が分からなくなった」というナレーションが入っている。ここまで見ただけでも、
「使っていた人が誰だか分からない」「使っていた人に迷惑がかかるので、それが誰かは
明かせない」「連絡先が記録されているケータイが壊れたので連絡できない」という、
お互いに矛盾する主張が並んでおり、何が事実なのか不明な状態だ。
さらに、フジテレビのインタビューでは「車を代車としてお貸しする、と。パンパーとかそういう
損傷はなくって、ほんの5センチぐらいちょっとこすったかな、という傷があるだけなんですよ。
クビにされてどうの、ってのはないんですよね」と、車には「当て逃げした時に付くほど激しい
傷は付いていない」という趣旨の主張をしている。(一部略)
http://www.j-cast.com/2007/06/27008782.html