米国の国際教育団体が本県に派遣する「学生大使」の第一陣三十六人が十二日に
平戸市入りし、十三日は浴衣を着ての町歩きや茶道を体験した。
国際教育団体「ピープルトゥピープル」は毎年、異文化学習と交流を目的に世界各国へ
高校生数万人を派遣している。派遣先に本県が選ばれたのは今年が初めてで、七月中旬
までに約四百人が訪れる。日本滞在は十三泊十四日。そのうち本県では五泊六日の
日程で過ごし、平戸ではホームステイを含めて三泊する。
十三日は、地元有志が用意した浴衣を高校生たちが着用し、寺院と教会が混在し
平戸港を見渡す景勝地などを散策した。松浦史料博物館の茶室では、平戸藩松浦家の
茶道「鎮心流」を習い、慣れない手つきながら茶せんでお茶をたてて飲んだ。
フロリダ州から訪れたブリトニー・クロスリーさん(17)は平戸の印象を「非常に興味深い
文化都市。自然が好きで山の稜線(りょうせん)がきれい。着物を買って帰りたい」と話した。
平戸周辺ではこのほか、塩造りや漁師体験、学校訪問、カヤックでの無人島上陸などを
予定している。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070614/10.shtml 慣れない手つきでお茶をたてる米国の高校生=平戸市鏡川町、松浦史料博物館茶室
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