【年金】 運用資産111兆円を抱える日本の公的年金、今秋にも初の小型株投資へ オルタナティブ投資には慎重

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1うし☆すたφ ★:2007/06/13(水) 16:56:20 ID:???0
★日本の公的年金:今秋にも初の小型株投資へ−オルタナには慎重

  6月13日(ブルームバーグ):運用資産111兆円を抱える世界最大の年金基金、
日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は年内をめどに、現在は実施していない
小型株への投資に踏み切る計画だ。川瀬隆弘理事長らがブルームバーグ・ニュースに対し、
明らかにした。
  今回の投資対象は、ジャスダックや東証マザーズに上場している株式を含む。
投資額は最大で1000億円程度。GPIFが直接運用するのではなく、小型株専用ファンドを
経由した形で行う。複数の運用会社に委託し、1社あたりの投資額は50億円から200億円程度とする方針だ。
運用会社からの応募はすでに締め切っており、現在は選定を進めている最中という。

  GPIFが小型株投資を始める背景は、保有している株式が大型株に偏っているため。
小型株にも投資することで、バランスをとる。川瀬理事長は11日、ブルームバーグ・テレビジョンとの
インタビューに応じ、小型株が株式資産全体に占める比率について、「マーケット全体として
運用していくのが元からの目的であるため、市場における小型株の割合とほぼ同じになる」との
見通しを示した。

● オルタナティブ投資には慎重
  一方、企業の年金基金などに浸透しつつあるヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE)、
REIT(不動産投資信託)といったオルタナティブ投資に関しては、
GPIFは内部で研究を進めてはいるものの、具体的な投資計画などを立てる段階にはないという。

  川瀬理事長は、「どこかにヘッジファンドとかプライベートエクイティという宝の山があって、
そこに行けば、ほとんどリスクなしに高い運用成績が得られるとは思わない。
運用論からいえば、リスクとリターンは裏返しの関係だ。(高利回りの背後に)どういうリスクがあるのか、
考えてみないといけない」と語った。

  GPIFは、厚生年金と国民年金の給付財源となる国の年金積立金を管理・運用する独立行政法人。
旧・年金資金運用基金の運用事業を引き継ぎ、2006年4月に発足した。

Bloomberg http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=azYPf0wDcdqw