★金融審:東京市場の国際競争力強化に向け銀証の規制緩和を−中間報告
6月13日(ブルームバーグ):金融審議会(首相の諮問機関)は13日、
日本の金融・資本市場の国際競争力の強化策作りに向けた中間報告を公表した。
銀行と証券業務を分離している業際規制の緩和方向での見直しのほか、
株や商品先物などを同じ取引所で売買できるようにする案などを盛り込んだ。
投資家の利便性を高め取引の活性化などにつなげる狙いだ。
銀証の業際規制の緩和は、同一金融グループ内での利益相反や、
優越的な地位の乱用を防ぐ内容で検討を進める。海外企業の株式取引拡大に
向けた日本型預託証券(JDR)の活用や、機関投資家などプロに限定した
ハイリスク商品取引の活発化策も検討する。
一方、違反行為を抑止するため課徴金水準の見直しや日本証券業協会など
自主規制機関の強化など規制強化も課題とした。
このほか、非上場や上場廃止銘柄の受け皿となる市場の改革も促した。
こうした取り組みの円滑な実現を目指し、都市や交通インフラの整備、
人材育成なども課題に挙げた。国籍に関係なく優秀な人材を確保に向け、
外国人が生活しやすい環境を整える必要性なども指摘した。
政府は、国際競争力の強化を狙った「金融・資本市場競争力強化プラン」を
盛り込んだ基本方針2007(骨太方針)を19日に取りまとめる予定。
金融審でもこの内容に沿った形で、必要な法制化などを検討する。
Bloomberg
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=ao5G.KhjbJCI