★緑資源談合:前理事らを追加告発 不当な取引制限の疑い
農林水産省所管の独立行政法人・緑資源機構の官製談合事件で、公正取引委員会は13日午前、
前森林業務担当理事の高木宗男容疑者(59)ら7人を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で
検察当局に追加告発した。東京地検特捜部はこれを受け、同日中にこの7人と受注側の4法人を起訴する。
これで一連の捜査は事実上終結する。
高木前理事の他に告発されたのは、
既に逮捕されていた機構の前林道企画課長、下沖常男容疑者(56)と、
受注側の財団法人「林業土木コンサルタンツ」元環境部長、橋岡伸守(63)
▽同「森公弘済会」業務第2部長、金子賢治(64)
▽民間企業「フォレステック」元取締役技術本部長、谷本功雄(64)
▽同「片平エンジニアリング」企画営業部技師長、杉本●佑(こうすけ)(62)の各容疑者。
さらに任意で事情聴取されていた林業土木コンサルタンツの●林(つるばやし)光久・元理事(65)の
関与も裏付けた、として告発対象に含めた。
告発状などによると、高木前理事と下沖前課長は05年4月〜06年10月、
機構発注の林道調査・設計業務で機構や林野庁OBの天下り先を優遇したり、
過去の受注実績に基づいて落札予定業者を選定。橋岡元部長らは機構側の意向に従って受注業者を決定し、
公平な競争入札を制限した疑い。
談合を主導したとされる高木前理事は調べに対し「上司だった旧公団理事からシステムを受け継ぎ、
OBの天下り先を優遇して発注した」などと話しているという。
高木前理事は03年1月に官製談合防止法が施行された直後の4月の会議で、
落札率について「最近はいろいろあるから、93%程度にしてほしい」と指示していたことも判明しており、
不正を認識しながら談合の発覚を防ごうとしたとみられている。
※杉本●佑(こうすけ)のこうは日の下に高
※●林(つるばやし)光久のつるは雨の下に鶴
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20070613k0000e040051000c.html