【滋賀】新幹線新駅凍結めぐり知事に要請、栗東市長「地域振興策示せ」　

滋賀県栗東市の新幹線新駅問題で、国松正一市長は７日、大津市の滋賀県庁を訪ね、
滋賀県の嘉田由紀子知事に地域振興策の提示を求める要請書を手渡した。
国松市長は推進の立場を強調し「凍結できるか判断するために県は振興策を出すべきだ」
と求めたのに対し、嘉田知事は「市は凍結を前提にした議論ができるのか」と譲らず、
約４０分間の話し合いは平行線のまま終わった。

国松市長が嘉田知事を訪ねて、新駅問題を話し合うのは昨年８月以来ほぼ１０カ月ぶり。
栗東市の要請書は、県に対し、県や市、ＪＲ東海などが締結した協定の履行と、新駅と同等以上
の経済波及効果のある地域振興策を早急に提示することを求めた。

席上、国松市長は「振興策なしでは市として最終判断はできない」と迫った。
一方、嘉田知事は「議論する舞台が必要」などと返した。

新駅周辺の土地区画整理事業についても、国松市長は「凍結しようとする県が責任を果たすべきだ」
と対応を求めた。嘉田知事は「まちづくりの主体は市」とした上で、
「地元住民がどういうことを望んでいるか聞くことが出発点」と述べ、近く地元を訪れる意向を示した。


京都新聞　06/07
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007060700196&genre=A2&area=S10
　
新幹線新駅にかわる地域振興策を求める国松市長（右）と嘉田知事（大津市・滋賀県庁）
http://www.kyoto-np.co.jp/static/2007/06/07/P2007060700196.jpg