【マスコミ】 「朝日新聞、『右翼がボクちゃんをいじめるぅ!』と悲鳴…異常な“安倍叩き”に見る新聞の危機」…週刊文春★2
・次週の「週刊朝日」が、自ら犯した虚報事件をどう説明するか、まだそれを見ずにこれを書いている。
雪印や不二家に徹底的な不祥事の検証とその公表を求めた新聞社だ、まさか中途半端では済ますまい。
それとも、また例の「有識者」の御登場か?
安倍首相の秘書と長崎市長射殺犯の間に「接点あり」と断定した「週刊朝日」(5月4・11日合併号)の
新聞広告も、問題の記事そのものも、ジャーナリズムの規範の最低限をはるかに下回る、ひどい
ものだった。
接点ありとあるのを見れば、誰しも首相秘書と山口組系水心会とが薄暗い関係にあったのだと思う。
だが「週刊朝日」の記事は、広告に輪をかけて粗末そのものだった。
ネタ元だという「警察庁幹部」「長崎県警関係者」はともに名無し。記事は「読売」や「週刊ポスト」
「週刊新潮」を借用して組み立てている。他人のフンドシで、これほど派手に相撲を取った
ジャーナリズムも珍しい。
しかも首相秘書は水心会から脅されていた(それ自体が真実かどうか不明だが)というのだ。
常識で考えて秘書と暴力団の「接点」などと呼べるシロモノではない。
事実の取材・分析より、何とかして安倍首相を叩こうという意欲の方がミエミエな記事だ。
なぜ「週刊朝日」は暴走したか?
冷静な目で「朝日」を読んでいる人は、すぐ気が付くだろう。安倍が政権を取ってからの「朝日」の
内閣への敵意は、尋常ではない。
靖国問題が「朝日」の期待に反して日中間の争点から外れると。次はmud-slinging(泥をぶつける
中傷)になった。安倍の政敵・小沢一郎への異常なほどの肩入れ。おそらく朝日社内には「安倍憎し」の
感情が渦巻いているのだろう。「週刊朝日」の記事は、その中から飛び出した。
典型的なのが社説「言論はテロに屈しない」(5月1日)である。
二十年前の阪神支局襲撃から説き起こし、二・二六事件まで思い出して、いつものように
「右翼がボクちゃんを苛めるぅ!」と叫ぶ悲鳴。
残念ながら長崎の事件には、イクラ調べても思想性が全くない。投票直前を狙ったからといって
「民主主義の危機」と騒ぐのは大げさだ。あれより朝日式論法の方が、新聞の危機である。(滝)
※週刊文春5/17号より(エマニエル坊や記者テキスト化)