・歩行者をはねて死亡させるなど、自転車の歩行者に対する事故の増加を受け、警視庁は
10日、都内全域で自転車に限定した初の一斉取り締まりに乗り出す。自転車の
対歩行者事故の増加は全国的な傾向で警察庁も今春、取り締まりの徹底を通達した。
警視庁は「全国でも初めての試みではないか」としており、悪質なケースには、
即「赤切符」を切る方針だ。
警視庁によると、昨年、都内で起きた自転車が絡んだ事故は2万4485件で前年に
比べ6%減ったが、歩行者との事故は1016件で2%強増えるなど、年々増加傾向が
続いている。
ちょうど1年前の昨年5月10日夜には、三鷹市の歩道がない路側帯で、帰宅途中の
会社員(41)が歩行中の女性(80)をはねて死亡させる事故が起きた。自転車側の
過失から、歩行者が重傷を負うケースも16件に上った。
今年に入ってからも対歩行者の事故は3月末現在、昨年同期より34件多い226件発生。
4月には東村山市で、歩道を自転車で通行中の男性(53)が傘を差しながら自転車に
乗っていた高校生(15)に接触されて転倒し、車にはねられ死亡した。高校生は重過失
傷害の現行犯で逮捕された。
「自転車は車両という意識の薄さや交通マナーの悪化で、漫然と乗って重大な事故を
起こすケースが多い」(警視庁)
警視庁は昨年、2人乗りなど62件の自転車の交通違反に、罰金など刑事処分の対象と
なる「赤切符」を切った。前年の4倍で、飲酒運転の摘発もあった。
一斉取り締まりは都内の駅周辺や商店街など96カ所で実施。警視庁は「自動車と違い
保険制度が整っていないだけに、死亡や重傷事故を起こせば取り返しの付かない事態に
なる」と訴えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000003-san-soci ※前:
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1178759407/