十数年にわたり不法残留状態が続き、強制退去処分が確定した群馬県高崎市のイラン人アミネ・カリルさん
(43)一家3人が26日、成田発のイラン航空機で帰国した。長女のマリアムさん(18)だけが在留特別許可を
得て短大に進学、日本に残った。
帰国した3人はカリルさんのほか、二女シャザデさん(10)、妻ファロキ・アクラムさん(40)。カリルさんは
出発前「長女と別れるのは寂しい。仕事が決まっていないので今後の生活が不安だ。早く日本で一緒に
暮らせるよう法務大臣にお願いしたい」と流ちょうな日本語で語った。
マリアムさんは目を赤くしながら「夏休みにイランに帰りたい」。シャザデさんは「日本はみんな優しい人たちの
国だった」と話した。帰国した3人は25日、高崎市のマリアムさんのアパートで日本での最後の夜を過ごした。
一家は1990〜91年に短期滞在ビザで来日し、シャザデさんは日本で誕生。2000年に強制退去処分を受け、
取り消しを求め提訴したが、昨年、最高裁で敗訴が確定した。
一家は3人が帰国する代わりに進学が決まっていたマリアムさんの滞在を認めるよう国に要請、今年2月に
2年間の在留特別許可が出た。
ソース
nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070426-190057.html