【社会】逝く昭和と天皇、克明に 卜部侍従32年間の日記刊行へ

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忍び寄る老いとの闘いも記録されている。75年2月17日、73歳の天皇は
祈年祭の最中、賢所(かしこどころ)の中で2度倒れていた。その後の新嘗祭
(にいなめさい)でも卜部侍従が天皇の体を支えており、高齢の天皇に祭祀が
いかに過酷になったかがわかる。

このほか、77年7月、皇后が那須で腰椎(ようつい)骨折した際の御用邸内
の様子、皇后が次第に心身の不調に陥るプロセスや天皇の心配ぶり、また石油
危機では御料車の使用をためらい、行革が叫ばれた時には歴代最長寿の祝賀を
やめさせるなど国民感情に気配りする天皇の姿も記録されている。

日記は「昭和天皇最後の側近・卜部亮吾侍従日記」全5巻として、5月以降朝
日新聞社から順次刊行される。