・新しい癒やしとして耳かきがブームだ。全国で耳かき専用サロンやエステが次々に
オープンし、連日の盛況なのだ。ステンレス製の高級耳かきもバカ売れするなど活況の
“耳かき業界”。
「ブームは狙っていない。商品に自信があるから広告もしない」。耳かき「ののじ」を作る
レーベン販売(横浜市)の高部篤社長(56)は語る。
ステンレスを素材に金メッキ仕上げ、3連ループワイヤという独特の形状の耳かき「ののじ」。
2100円という耳かきにしては“高価な”値段にもかかわらず、インターネットの通販サイト
「楽天」で10週連続トップの売り上げを記録するなど大ヒット。5年間で100万本を売った。
高部社長は「10年前、趣味で銀板を削って耳かきを作り、製作過程をホームページに
載せたのがきっかけ」と誕生秘話を明かす。通販やドラッグストアが主な販路だが、「昨年の
売り上げが2億4000万円。今年は5億円を超える」。シリーズはすでに10種類を数える。
らせん状ワイヤを備えたハイテク綿棒は、耳あかが乾燥型で、カタマリがとれずにイライラを
募らせていた記者に、あの“爽快感”を何年か振りに思い出させてくれた。
一方、専用サロンやエステも人気だ。
2005年に新宿でオープンした都内で初めての耳かき専門店「みみくりん」は、今月オープン
予定も含めると全国で30店舗展開する。臨海線品川シーサイド駅そばの「品川店」で、
耳かきエステを体験した。お相手してくれたのはスタッフの久慈愛子さん(20)。
「問診票にそって、お客さまの耳のタイプに応じたケアをします」(久慈さん)
同店では、全店舗に完備するイヤースコープでカメラを通して自分の耳の中を見ながら
“仕上がり”も確認できる。耳かき後の耳つぼマッサージも人気で、久慈さんのソフトタッチの
マッサージに思わずウトウト…。あまりの気持ちよさに「寝てしまうお客さんも多い」とか。
耳かきサロンは大阪や名古屋でも出店しており、いずれも人気だという。奥ゆかしい
快感と達成感が気持ちいい耳かき。従来の魅力に加え、プチセレブ感も味わえる
コダワリの耳かきライフを実践してみるのもいいかも。(一部略)
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007041625.html