アジア人財資金:優秀な留学生の受け入れ増やす 経産省
アジア各国から優秀な留学生や研究者の受け入れを増やそうと、経済産業省が
新しい奨学金制度「アジア人財資金(仮称)」を07年度にも創設することを
検討している。国費留学生の奨学金支給額を、現在の月額約15万円から2倍の
約30万円に増やす。アジアの将来を担う指導者を日本で育て、帰国後も知日派
として母国で活躍してもらう狙いもある。
新奨学金制度は、米国のフルブライト奨学金をモデルにした。新奨学金は、
学費だけでなく生活費相当金額も上乗せすることで、アルバイトをせずに勉強に
専念できることを目指している。新奨学金の対象者は年間2000人程度とし、
100億円の予算規模でスタートしたい考えだ。
最強とされる米国ハイテク産業は、インドや中国などの留学生が支えていると
される。これを受けて、経産省は「世界的に人材獲得競争が激化する中で、優秀
なアジアの人材が日本に集まる環境をつくることが、今後の日本経済の成長の
カギを握る」と説明している。【小島昇】毎日新聞 2006年3月18日 18時37分
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060319k0000m010026000c.html